団地内集会場増築工事について


    集会室は住民の高齢化に伴い、葬儀等の使用頻度が多くなる事が予想されます。
    築年数の古い団地形式の集合住宅では、集会室が非常に狭く使用範囲が限定さ
    れています。
    各管理組合では集会室の増築を検討されていますが、建築確認申請手続きが新築
    団地建設と同等の申請書類(設計図を含む)が必要となり、調査や設計業務に費用
    がかさみ断念しているようです。
    写真の集会室増築工事で必要とした、書類や図面を下記に拾い出して見ましたので
    参考にして下さい。

    構   造: 鉄骨造平屋建
    用   途: 集合住宅の集会場
    増築面積: 30.08u(倉庫含む)

     鉄骨部分が増築部      黒い床面が増築部
     鉄鋼部が増築屋根      増築完了の外観



      [必要書類及び設計図書]

      (1)一団地認定許可変更届け

         1.平均地盤面による既設建物全ての日陰図
         2.同一地盤面による既設建物全ての日陰図
         3.既設建物を含む敷地断面図
         4.既設建物平面図及び断面図
         5.既設建物配置図
         6.敷地求積図
         7.住民の同意書や住民総会資料

      (2)特定建築物の許可申請

         1.平均地盤面による既設建物全ての日陰図
         2.既設建物を含む敷地断面図
         3.既設建物平面図及び断面図
         4.既設建物配置図
         5.既設各建物の面積表
         6.敷地求積図

      (3)宅地造成変更申請

         1.既設建物配置図
         2.敷地求積図

      (4)増築建物確認申請

         1.建築確認申請図面一式
         2.消防申請書類一式

    以上の書類及び設計図書が必要となります。新築時の確認申請図書の保管期間が5
    年間であり、全て新規図面として作成が必要となります。特に、建築図面と登記面積に
    大きな相違のある場合には、敷地求積図の新規測量及び作成には多大な費用が掛か
    ります(法務局に敷地輪郭図のみで求積図の無い場合)。
    これら、全ての調査や設計図書の作成に掛かる費用は、増築工事費近くになることが
    ありますので事前調査が重要となります。